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ロジクールの無線メカニカルキーボード『MX MECHANICAL』の長期使用レビュー

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Logicoolから販売されている無線メカニカルキーボード『MX MECHANICAL(リニア/赤軸)』についての使用感レビューです。

メカニカルキーボード×薄型×ビジネス向け多機能』に惹かれて購入
 元々、私はパンタグラフ式キーボード(ノートPCのペチペチしたアレ)を主に使用していました。
 しかしデスクトップPCを使用する期間を経て、『キーボードは薄い方がいいけど、それなりにしっかり打てるキーボードないかな』と探し始めました。
 そこで検索ヒットしたのがこのLogicoolの『MX MECHANICAL』シリーズ。
一般にキー高さが高いイメージのメカニカルで薄型、しかも無線であったこと、加えて以前よりLogicoolの無線マウスを使いやすいと感じていたこともあり、本製品を購入しました。

メカニカル×ロープロファイルキーで快適な打鍵感
 ノートPCのキーボードは薄いけど打ち心地がなにか物足りない、でもデスクトップPCのキーボードはキー位置が高くて指に引っ掛かる感じがしてイヤ。そんなニーズを満たしてくれるのが『MX MECHANICAL』です。
 キーの高さは目視測定でキーボード全面一律で8㎜ほど(キー凹底部から本体表面部)、キーストロークは3.2㎜とのことです。実際のキーの打ち心地はキーキャップが低いことで指の押し込みから移動までに、先に述べたような引っ掛かる感覚がなく、それでいてしっかりとした打鍵感を感じます。
 またメカニカルキーボード特有のキートップを取り外しやすい構造に、表面がアルミ素材のため、ホコリや汚れ掃除のメンテナンスがしやすいです。
 本製品はキーボードの押し心地によって3パターンから選択して購入することができます。私は万人向けとされるリニア(赤軸)を選びました。このタイプは打鍵音も一番目立たないそうなので、初めてメカニカルキーボードに挑戦する人にはおススメです。 

Logicool独自無線規格の『logibolt』がUSBポート1つで最大6台を取り回しできて便利
  『MX MECHANICAL』は接続方法の1つとしてlogicool独自規格である『logibolt』を採用しています。
 この『logibolt』は1つのドングルで最大6台の対応マウス・キーボードを接続し、PCからソフトウェアで管理することができます。最近の~14.5インチのビジネス向けノートPCによくあるような、USBポートが1つだけ搭載されているような機種にも使いやすい機能となっています。
 無線USBとしての性能も、logicoolのHPによれば他社USBレシーバーと比較して、およそ1/8~ほどの低遅延に押さえられる様です。
 実際の使用感としても、キーボード・マウスともに無線であることで動作がもたつくといったことは今までに感じたことはありませんでしたので、シンプルな性能面でも安心して使える機器だと思います。
 個人のおススメとしては完成度の高いトラックボールマウス『M575』が2024年9月にlogibolt規格を採用したアップデート版(M575SP)を販売開始したので、同じlogibolt製品としてセットで購入しやすいと思います。(※トラックボールマウスが初めての方は慣れるまでに時間が必要)

バッテリー持ちがいい
 無線タイプのキーボードにありがちな懸念点として「バッテリー持ち」が挙がります。
 いくら高性能な機器でも、フル充電からの稼働時間が短ければ、結局ケーブルで繫ぎっぱなしという方も多いでしょう。
 この点について、『Mx Mechanical』は非常に優秀であり、キーボードのバックライトをOFFにした状態であれば、最長で10か月(内臓バッテリーの状況によって変動する点は注意)、バックライトONでも15日程度は使用できるとのことです。
 実際に使用してみても、購入から1年近くバックライトOFFで使用していますが、バッテリー持ちについては気にしたことがなく、購入後に一度フル充電したのと、キーボード清掃時に充電したくらいで、充電回数は片手の指で数えるほど、短期間でバッテリー切れを起こして使えなくなったということはありませんでした。
 バッテリーの充電頻度はそのまま寿命にも関わってくると言えるので、バッテリーの持ちについてはかなりおススメできます。

テンキー付きフルサイズがおすすめ、ミニサイズはクセが強い
 『Mx Mechanical』はテンキーの有無で2バージョン展開されています。
 ただ、テンキーなし版の『MX Mechanical Mini』の方は右端一列にキーが詰め込まれた特殊配列になっています。
 この配列がなかなかの曲者でなかなか慣れないという方が多いようです。
私も当初ミニサイズの方を購入・使用していましたが、「del」キーの位置が通常の配置と大きく違うことに慣れることができずにフルサイズ版に買い換えました。テンキー部分のスペースが気にならない方はフルサイズ版の『Mx Mechanical(型番:KX850FL)』の方をおススメします。
他の部分が非常に使いやすいだけに、テンキー部分だけ削った通常配列の選択肢がなかったのは非常に惜しいと感じました。

その他に気になった細かいところ
【キートップ部分は徐々にではあるがテカってくる】
 『再生プラスチック使用』としてキートップ部分の材質は明記されていませんが、使用時間が増えるにつれて徐々にテカりが出てくる感じです。
【logibolt規格はUnifying規格とは互換なし】
 logicool製品でこれまで主力だった『Unifying』規格とは互換性がないため、logiboltと併せて使用する場合はUSBポートが別々に必要になります。
 【カラーリング選択はMAC向けミニ版のみ】
 Windows向けのキー配列製品はプラスチック部分が濃淡グレー2色のグラファイトのみ。
白/薄グレー2色のペイルグレー筐体が、一部あるにはありますが、MAC向けのキー配列かつミニ版のみの展開となっています。

まとめ
 在宅の快適なデスク環境を作る上で、『Mx Mechanicalキーボード』は非常におすすめできる製品です。
 logibolt対応マウスで気に入った製品があれば、より一層の使いやすさを発揮してくれる点も非常に好ましいポイントです。
 ただ一方でテンキーレスの標準キーボードが欲しい方には、
「テンキー分のスペースを我慢してフルサイズ版」
「特殊配列キーに自然に慣れることを期待してミニ版(賭け)」
のいずれかを選ぶ形になる、といった悩ましい点あることはご注意して選んで頂ければと思います。

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