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「イトーキ アクトゲーミング 購入レポート」

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 2023年3月から販売開始した「イトーキ アクトゲーミング(Act Gaming)」を購入しました。
 お値段は2023年発売時点で¥149,900(税込)、高級オフィスチェアの「イトーキ アクトチェア」の追加オプション全部乗せ、加えて自宅環境(靴を脱いだ状態)を想定して、オフィス仕様であるアクトチェアから座高高さを調整(15㎜下げる)し、赤/グレー2色の独自カラー展開などをしている製品になります。
この記事では購入して3ヶ月使用して感じたポイントなど紹介したいと思います。

購入したのは『KG427-GAME-GN [ライトグレー]』

【「イトーキ アクトゲーミング」のイチオシな特徴/機能】
◆エラストマー樹脂製の背もたれは快適で清潔感も上々

 「イトーキ アクトゲーミング」の見どころその1、プラスチック(=固い)とゴム(=弾力ある)との中間である「エラストマー素材」がメッシュ構造(穴あき)に成型されており、『背中をしっかり受け止めつつもフィットしてくれる』そんなもたれ心地になります。

背もたれの縁に硬くて厚いフレームがないのも嬉しい

 加えてT字型のバックレストが回転機構を持っているので、もたれかかりながら上半身を捻ることができます。複数ディスプレイで体を傾ける時など、肩の一方に圧迫感が出ますが、私はこの機構のおかげで楽になったと感じています。

 また背もたれを支える背面のフレーム部分がT字であることで、背もたれ両端側の縁部分は薄いエラストマー部のみとなっています。
 在宅ワークだと作業部屋の間取りや机の大きさなどに制約があることも多く、『離席しようとチェアを回転した際に背面のプラスチックフレーム部分が机の縁とぶつかって、気になる傷がついてしまった』ということもありますが、この「イトーキ アクトゲーミング」では左右90度くらいに回転するくらいだとそういった接触事故は比較的発生しづらいと感じます。

 さらに細かい点ではありますが在宅ワークに移行した人もいる昨今、背面の材質が樹脂製であることは『Tシャツなど上半身薄着で座ってたらオフィスチェアの布地/メッシュ部分に汗が染みて気になる』人には、拭き取り掃除がしやすい点はメリットと思います。
 リクライニングの最大可動域は他のオフィスチェアより一段階分くらい浅い印象でした。

◆4Dリンクアーム(アームレスト)は抜群の可動域
 「イトーキ アクトゲーミング」の見どころその2、肘置き部が『右・中央・左向きの3段向き調整』×『前後スライド』、アーム部分が『上下昇降5段階』×『無段階の左右スライド』となっており、オフィスチェアの製品群の中でも指折りの自由度となります。アーム部分を持ち上げる時はロックレバーを押す必要もなく、位置調整の手間が楽になっています。

 また珍しい点として、アームの連結固定箇所は座クッション部分ではなく、背面リクライニング側となります。これによりリクライニング時に肘置きから二の腕部分を伸ばすことなく、上半身まるごと自然な姿勢をキープすることが可能です。

◆座面(PS張地+切込入りのPP芯材)
 目立ちにくいですが個人的にお気に入りの箇所です。一般的なチェアは座面のクッションは肉厚で、ふっくらと包み込む様な着座感であることを売りにしていることも多いですが、「イトーキ アクトゲーミング」の座面はクッション内部のプラスチック(PP)芯材に多数の切込を入れることで、クッション材の厚さを抑えたスッキリとした座り心地となっています。

尻部分周りは緩やかなくぼみ形状に

 また、「イトーキ アクトゲーミング」の座面の張地はオフィスモデルである「イトーキ アクトチェア」とは異なる独自仕様。表面に凸形状の細かい段差がついた形になっており、リラックス姿勢でもクッション面が滑りにくくなっています。
 またこの形状だと滑り止めなしのクッション材を敷いた場合も滑りにくいので、使う人に合わせた座り心地のカスタマイズがしやすいと思います。

【購入する際に気をつけたいところ】
◆人によって好みが分かれそうなポイント
 少し気になる点として、アームレストのスライド部アーム根本の左右回転部分(無段階調整)が、他のチェアと比べると保持力が控えめで動きやすいです。
 私が今までに使ったことのあるオフィスチェアは、アームのスライド部分は保持力がかなり高い作りとなっていましたので、アクトゲーミングのアームレスト部分の滑りやすさは、使い始めの頃だと無意識にアームレストにもたれかかった際に少しびっくりする場面もありました。
 ただ3ヶ月も使っていると力加減など身体が慣れてくるので、現在は気にならなくなっています。

◆『組み立て済み』チェアの荷姿
 自宅お届けできるチェア製品は大きく「自宅で組み立てるタイプ」と「完成品がそのまま送られてくるタイプ」に分けられます。
 「イトーキ アクトゲーミング」においては、ヘッドレスト以外の部分は『組み立て済み』の完成品となり、まる大型の段ボールに収めた形で届きます。

箱の最大寸法は横幅77㎝×高さ110㎝ほど

結構な横幅になるので、搬入経路は事前にチェックしておくと安心です。
※よくある集合住宅エレベーター(開口幅80cm~)は大丈夫と思いますが、年代物のエレベーターなどは入らない可能性があるみたいなので注意が必要です。

【まとめ:高額ではあるけれど、細かいところの快適さを満たしてくれる満足チェア】
 以上、「イトーキ アクトゲーミング」の感想となります。
およそ15万円という価格は高級オフィスチェアのなかでも頭一つ抜けた価格に感じますが、エラストマ素材で左右にしなる背もたれの座り心地や、4Dリンクアームの自由度など、他ではなかなか見られない機能が魅力です。
 「イトーキ アクトチェア」にも同一の仕様があり、カラーバリエーションやオプションの選択できる点などについては、こちらも検討候補になるかと思います。
「イトーキ アクトゲーミング」独自仕様のポイントとしては

①座高高さを自宅仕様に合わせて低め(-15㎜)に設定(⇔自宅使用環境を考慮、小柄な方の足つき感の改善)
②座表面の凸段差構造(⇔通気性向上、座面ホールド力UP)
③カラーバリエーション(⇔フレームと座面が黒+薄灰or赤の組み合わせた特別デザインに変更)
などがあります。

 個人的には②が特に使いやすさを感じており、座面が滑りやすいチェアの使用感が気になる方やお気に入りの座クッションを敷いて使いたい方などには「イトーキ アクトゲーミング」をお勧めしたいです。
 自宅でオフィスチェアを検討する際、職場で使っている慣れたチェア・メーカーを選ぶことも多いですが、現状使っているチェアにイマイチな点がある場合に候補の一つとして試してほしい、「イトーキ アクトゲーミング」はそんなチェアとなります。
※試座については、イトーキ直営の「坐サロン東京(要予約)」のほか、ヤマダ電機の一部店舗などで気軽にできるので、興味ある方はご確認いただければと思います。

ヤマダデンキ池袋店の展示品
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